【組織をコスト意識体質にする方法】
【組織をコスト意識体質にする方法】
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年3月22日
利益や内部留保を上げるには売上を上げるよりコスト削減のほうが早い。
当社はコスト意識が多分高い方だが、あることを始めてから一気に意識が高まった。
それは年一回管理職(決済者)が集まって「コスト削減キャンペーン」をやることである。
(続)
経理の方で用意した各部署のランニングコスト表を見直して削減できるところはないかを見直すのだ。
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年3月22日
一つ一つで見れば無駄なものは少ないが、全体最適で見れば他と共用できるものがあったり、無いよりあったほうがいいとは思うが費用対効果があっていないものなどが沢山ある。
(続)
例えば物流部門。
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年3月22日
当社では月15万件ほどの出荷をしている。
一件一件の梱包物には納品書や定期購入の案内、商品の説明のリーフレットなど様々なものが同梱されている。
1枚10円の同封物が2種類あったとしてこれを合体させて1枚にすると一件につき10円浮く。
(続)
これを合体させて問題ないかどうかをみんなで議論する。強引にコストカットするのは本意ではないので徹底的に議論するが
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年3月22日
大体の場合、「問題がる起きるかどうかはやってみなければわからない」という答えになる。
(続)
そこで、「まずこの2枚を1枚に合体させてみて、1年経って問題あるようなら戻そう。」
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年3月22日
ということでやってみる。
これで、月間で150万円。年間で1800万円のコスト削減になる。
そして1年後、やっぱり元に戻そうという話になったことは今のところ一度もない。
(続)
また、応接室の花。あった方が華やかだが「華やかなら何のメリットがある?」
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年3月22日
「採用での内定受諾率が上がる」
「花があるだけで何%くらい上がると思う?」
「〜%」
「それによって採用経費が何%下がる?」
「それによって花代賄える?」
といったことをどんどん協議していく。
(続)
こんな感じでいろいろなコスト削減策を考えると年間で結構1〜3億分くらいのコスト削減策が出てくる。
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年3月22日
実際にその策を実施する際にはさまざまな障壁が生まれ、実現するのは半分くらいだ。
それでも数千万〜1億くらいのコスト削減は実現する。
(続)
しかし、この「コスト削減キャンペーン」の価値はそこではない。
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年3月22日
毎年これをやることで
何か新しくコストをかける稟議申請が回ってきたときに、決済者は「これにお金を使ったら、今年のコスト削減キャンペーンの議題に絶対上がってくるな」というのが真っ先に頭に浮かぶようになるのである
(続)
毎年さまざまなコスト削減手法をやってるので、「これってこうすることでタダにできないかな?」「これってこれと合わせることで半分のコストでできないかな」「これの費用対効果はどう換算すべきこ」と考え、稟議の度にコスト削減キャンペーンレベルで判断するようになるのである。
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年3月22日
(続)
一度費用削減キャンペーンに本気で関わった管理職は適切な決済をするようになる。
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年3月22日
このようにして徹底して無駄金を使わない組織体質が作られる。
よろしければ皆さんもぜひやってみてください。
(終)
「訂正」
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年3月22日
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