【ナショナルブランドの広告のwebシフトへの考察】
【ナショナルブランドの広告のwebシフトへの考察】
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年9月4日
オフラインで認知度を上げて、オンラインで”も”刈り取っているナショナルブランド(NB)が、「オンラインの方が効率的だからオフラインをやめてシフトする」となるとどうなるか?
多分、過去に作られたブランド資産の食いつぶしになるだけだ
→
「認知」と「刈り取る」の「刈り取る」部分は効率化されるので一時的に利益率は上がるだろうが「認知」が増えなければいずれ売上はシュリンクしていく。
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年9月4日
素人が「リタゲ広告の方が採算が良いから、リタゲ広告のみにしよう」と言ってるようなものだ。
→
果たしてデジタルだけで採算が合うレベルで認知を広めるスキルを持ったNBがどれだけあるか?
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年9月4日
NBがデジタル戦略でうまく行った事例等をあたかも自分たちの手柄だと思い込んでいるようだが、それはオフラインで作りあげられたブランド資産の上に立脚した成果であることを理解しなければならない
→
オフラインでの認知活動を絞ると、当面は残り香効果で成果は出るかもしれないが、いずれシュリンクしていく
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年9月4日
デジタルで勝負するならデジタルだけで採算を合わせる能力がないと、既にデジタルだけで採算を合わせているD2Cに勝てるはずがない
百貨店が今更ネットモールを作って楽天に挑む様なものだ
→
NBが自社にデジタルだけで採算を合わせるスキルを構築することができるのだろうか?
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年9月4日
デジタルは「人材」が全てだ。
優秀なデジタルマーケッターにとってオフライン中心のNBよりもすでにオンラインで実績のあるD2Cの方が働きやすい。
NBはオンラインにおいては弱者なのだ。
→
果たしてwebシフトを掲げているNBの社員たちは、今まで機関銃で圧勝していたのに、今更、格闘技の世界に入って素手で戦う覚悟はあるのだろうか?
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年9月4日
→
もし社員にその覚悟があるとしても、その社員は社内に誰も格闘技のスキルを持つ人がいないNBで自己研磨で格闘技のスキルを身につけるより、格闘技集団のD2Cに転職した方が成長できるということにすぐに気づくはずである。
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年9月4日
→
NBの社長が「これからはDXだ。D2Cだ」と声高に叫べば叫ぶほど、その趣旨を適切に理解した社員は「じゃあ、転職すべきだ」と理解する。
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年9月4日
かくして、NBのwebシフトは人材のD2Cへの流出化を招く可能性がある。
→
NBのwebシフト化が成功するにはかなり多くの壁が存在する。
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年9月4日
NBの経営者は、短期的なトレンドや効率に流されず、NBにしかできないことをやったほうがいい
私がNBの経営者なら、わざわざ機関銃を捨てて格闘技の世界に入ることはせず、もっといい機関銃を作れる努力をすると思う。