【専門家との付き合い方】
【専門家との付き合い方】
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年12月28日
以前、ある大学教授にある成分のレクチャーを受けた。
「この成分Aにはすごい育毛効果があることが発見されました。よって育毛剤にAを配合するとすごく育毛効果が出ると思います!」
「なるほど、Aがすごいのは分かりました。それでは従来からある育毛成分Bに比べてどう良いのですか?」
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年12月28日
「私は成分Aの専門家であり、成分Bのことは専門外なのでわかりません」
これを安易に「専門家が言ってるので間違いない」と成分Aを使って育毛剤を作っていたら、従来の成分Bの育毛剤よりも効果が劣るなんて事はよくある話だ。
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年12月28日
教授は「育毛成分」の専門家ではなく、「A」という成分の専門家なのである。
もっと細かく言うと「成分Aの育毛効果の専門家」なのである。
より良い育毛剤を作りたいのならAの専門家、Bの専門家、Cの専門家から情報を収集し、比較検討してどれを使うか判断しなければならない。
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年12月28日
専門家に頼るのは「意見や情報、知識の提供」であって、「判断」ではない。
自ビジネスの判断はあくまでも自分がしなければならない。
今回のケースで大切なのは自分がBやCの存在を知っていなければ教授からBの話が出て来ることもなく、Aを使ってしまっていたと言う事だ。
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年12月28日
よって自分自身が「より良い育毛成分を決める専門家」の立場でなければならないのである。
だから、私は専門家に意見を聞く前に先に自分で調べるのである。
「専門家が言ってるから正しい」ではない。
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年12月28日
まずその専門家の専門範囲がどこからどこまでで、どういう判断基準で良し悪しを判断しているかを知らなければならない。
先に調べているとこの判断がしやすい。
自分が不得意な分野の専門家はハロー効果で「この人は何でも知っている!」と盲信しがちになるが、先に調べているとこれを防げる
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年12月28日
専門家の専門分野というのは多岐に分かれており、一つ一つの範囲は限定的であることが多い
ビジネスにおいては自分のビジネスをうまくいかせる専門家は自分自身でなければならない。
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年12月28日
「専門家がこう言ってるのでこうです」というのは仕事放棄だ。
「専門家の意見を参考にして、私はこう判断します」と自らの責任で判断しなければならない。
国の政治家についても「専門家がこう言っていたから~」ではなく、「専門家の意見を集めて最終的に私がこう決断した」と言って欲しいものである。
— 木下勝寿/東証1部社長兼現役D2Cマーケッター (@kinoppirx78) 2020年12月28日
国の政治家というのは「国民にとってベストの判断をする専門家」であるべきなのだから。